
トレンド博士!最近『ek9はなぜ人気?』ってよく話題になってるけど、なんでそんなに注目されてるんですか?



いい質問ね!ek9は軽量ボディと高回転型VTECエンジンを搭載した、走る楽しさを追求したスポーツカーなの。90年代のスポーツカーブームとともに人気が広まり、『イニシャルD』にも登場したことで知名度が一気に上がったのよ。



へぇ~!でも、もう20年以上前の車なのに、なんで今でも高い人気があるんですか?



それはね、希少価値がどんどん上がっているからよ。特に『25年ルール』の影響で海外需要が増えて、中古価格が高騰しているの。それに、シンプルな構造でチューニングしやすいのも魅力の一つね。この記事では、ek9の魅力や中古市場の動向、購入のポイントまで詳しく解説していくから、ぜひチェックしてみてね!
ek9はなぜ人気が続いているのか、多くのスポーツカーファンがその理由を知りたがっています。シビックタイプR ek9は、軽量なボディと高回転型VTECエンジンを搭載し、走る楽しさを最大限に引き出したモデルです。90年代のスポーツカーブームの中で登場し、走り屋文化とともに広まりました。特に、イニシャルDに登場したことで知名度が一気に上がり、今なお多くの人々を惹きつけています。
現在、ek9の価格は年々高騰しており、中古市場では希少な車両にプレミアがつくほどです。特に、25年ルールの影響で北米市場での需要が増加し、国内での流通台数が減少しています。そのため、購入を考えている場合は、ek9の購入方法として専門店を利用し、状態の良い個体を慎重に選ぶことが重要です。また、買取相場も上昇傾向にあり、フルノーマルの低走行車は高値で取引されています。
一方で、ek9の維持にはそれなりのコストがかかるため、事前に把握しておく必要があります。ミッションオーバーホール費用はいくらかかるのか、税金はどの程度必要なのかを理解することで、長く乗り続けることが可能になります。さらに、ek9の人気カラーにはチャンピオンシップホワイトがあり、希少色はさらに高値で取引されています。
それでは、ek9はなぜ人気が衰えないのか、その魅力や市場価値、購入のポイントまで詳しく解説していきます。
- ek9の軽量ボディと高回転型VTECエンジンが生む走行性能
- ek9の価格高騰の理由と中古市場の動向
- 90年代の流行やイニシャルDの影響による知名度向上
- 25年ルールによる海外需要や維持費・買取相場の変化
ek9はなぜ人気?伝説のスポーツモデルの魅力


- 軽量ボディと高回転型VTECエンジンの凄さ
- 価格が高騰する理由と中古市場の現状
- 90年代に流行ったきっかけとは?
- イニシャルDに登場した影響と知名度
- 25年ルールで今後の海外需要はどうなる?
軽量ボディと高回転型VTECエンジンの凄さ


シビックタイプR ek9がスポーツカーとして長年愛され続けている最大の理由の一つが、徹底した軽量設計と高回転型VTECエンジンの存在です。通常、スポーツカーといえば高出力なエンジンや豪華な装備を求められることが多いですが、ek9は異なるアプローチを取りました。車体を徹底的に軽量化し、エンジンの性能を最大限に引き出すことで、純粋な走る楽しさを実現しているのです。
まず、ek9の軽量化のポイントについて見ていきましょう。ek9はベースとなるシビックの6代目を元に開発されましたが、通常のシビックと比較して約30kgもの軽量化が施されています。具体的には、ボンネットやバンパーを軽量素材で作る、遮音材を減らす、さらには快適装備を最小限にするなどの工夫が凝らされています。その結果、ek9の車重はわずか1070kgと非常に軽く、市販車としては異例のパワーウェイトレシオを誇ります。
この軽さがもたらす走行性能の向上は計り知れません。まず、軽量ボディによりエンジンパワーを無駄なく活かすことができ、加速性能が向上します。同じ馬力の車と比べても圧倒的に俊敏な動きを実現できるのは、大きな魅力の一つです。また、軽量な車はブレーキ性能にも優れ、短い距離で安全に減速できるため、スポーツ走行においても安心感が高まります。



軽さがもたらす走行性能は計り知れません。ボディが軽量なことでエンジンの性能を無駄なく活かせて、加速性能が大きく向上します。「同じ馬力なら軽い方が速い」というシンプルかつ最高の理論ですね。



軽量化のメリットはコーナリングの安定感やブレーキ性能にも影響するわ。軽い分レスポンスはいいし、ブレーキやタイヤへの負担も少ないわね。
価格が高騰する理由と中古市場の現状


現在、シビックタイプR ek9の中古価格は年々高騰しており、一部の個体では新車当時の価格を上回るほどの値段で取引されています。なぜこれほどまでにek9の価格が上昇しているのでしょうか。その理由と中古市場の現状について詳しく見ていきます。
まず、大きな要因として挙げられるのが「希少性の高さ」です。ek9は1997年から2001年までの4年間しか生産されておらず、生産台数自体も限られていました。さらに、当時のユーザーの多くがサーキット走行やストリートレースなどでハードに使用していたため、状態の良い個体は年々減少しています。市場に流通する車両の多くは過走行や改造歴があるものがほとんどで、フルノーマルで低走行の個体は非常に希少な存在となっています。



国内市場における評価が高くなったことも、価格高騰の要因です。電子制御やターボエンジンが主流のため、NAのエンジンと5速MTの車は希少です。シンプルだからこそドライバーの腕が試されて、レスポンスが良い乗り心地の魅力が再評価されているようです。



ek9に搭載されているB型エンジンはNAならではのシンプルさゆえ耐久性が高くて、当時人気だった点からパーツ供給も安定してるわ。パーツがあるからメンテナンスもしやすくて、結果的に長く乗れて、人気につながっているのね。
実際の中古市場を見てみると、走行距離が10万kmを超える個体であっても200万円以上の価格がつくことが一般的で、低走行・フルノーマルの個体では300万円以上の値がつくケースもあります。これらの要因が絡み合い、ek9の中古市場での価値は今後も高水準を維持し続ける可能性が高いでしょう。
90年代に流行ったきっかけとは?


シビックタイプR ek9が1990年代に流行した背景には、当時の自動車文化やスポーツカーのトレンドが大きく関係しています。ek9はスポーツカー黄金時代ともいえる時期に登場し、その特徴的な性能と手頃な価格帯が若者を中心に広く受け入れられました。
まず、90年代は日本のスポーツカー市場が最も活気に満ちていた時代でした。トヨタのスープラや日産のスカイラインGT-R、マツダのRX-7など、高性能なスポーツカーが次々と登場し、自動車メーカー各社が競い合うように技術を投入していました。その流れの中で、ホンダは「誰もが手の届くレーシングカー」として、コンパクトながら高性能なek9を投入しました。
さらに、当時の「走り屋文化」もek9の人気を押し上げました。峠道やサーキットでのスポーツ走行が流行し、FF(前輪駆動)でありながら軽量かつ高回転型VTECエンジンを搭載するek9は、多くのドライバーに支持されました。特に、FR(後輪駆動)車が主流だったスポーツカー市場において、FFでも速く走れるという新たな価値観を示した点が評価されました。
また、漫画やアニメの影響も見逃せません。『イニシャルD』などのメディアを通じてスポーツカー文化が広まり、ek9もその一翼を担う存在となりました。こうした要因が重なり合い、ek9は90年代のスポーツカーシーンにおいて重要なモデルとなり、現在でもその影響力を持ち続けています。



「東堂塾」ですよね。走り屋仕様とレース仕様の2台が登場しました。
イニシャルDに登場した影響と知名度


シビックタイプR ek9が広く知られるようになった要因の一つに、漫画・アニメ『イニシャルD』の影響があります。『イニシャルD』は1990年代後半から2000年代にかけて大きな人気を博した作品であり、公道レースを舞台に様々なスポーツカーが登場しました。作中では、ek9がライバル車として登場し、その速さと特性が多くのファンに印象付けられました。
特に、『イニシャルD』の物語では、ek9はFF(前輪駆動)車の代表として描かれ、主人公たちが乗るFR(後輪駆動)車と対決する場面が描かれています。FF車は直線では安定した走行ができる一方で、コーナリング性能がFR車に比べると劣るとされていました。しかし、作中ではek9の軽量ボディとVTECエンジンの高回転特性を活かした走りが強調され、FF車でも十分に速く走れることを証明しました。この描写により、ek9のポテンシャルが広く認知され、現実世界でも人気に火がついたのです。
また、『イニシャルD』の影響で、走り屋文化に憧れる若者が増えました。ek9は当時、比較的手の届きやすい価格帯のスポーツカーであったため、初心者にも扱いやすく、多くの人が実際に手に入れることができました。この結果、『イニシャルD』をきっかけにek9を購入したオーナーも多く、ek9の知名度がさらに向上したのです。



イニシャルDに登場したことで、海外のJDMファンにも認知され他のね。日本のスポーツカーの関心が高まって、中でも特異な軽量かつ高回転型のek9のエンジンは伝説的なホットハッチとして知られているわ。
このように、『イニシャルD』の影響によってek9の知名度は大幅に向上し、スポーツカー文化の一翼を担う存在となりました。その結果、現在でもek9は多くのファンに愛され続けており、その価値は年々高まっています。
25年ルールで今後の海外需要はどうなる?


近年、シビックタイプR ek9の海外需要が急速に高まっており、その背景には「25年ルール」と呼ばれる法律が大きく関係しています。特に北米市場では、このルールによって日本のスポーツカーの輸入が一気に加速する可能性があります。



「25年ルール」とは、アメリカでは生産から25年以上経過した車両は現地の安全基準や排ガス規制を満たしていなくても、クラシックカーとして例外的に輸入が許可される制度のことよ。



ek9は1997年販売だから、2022年以降にルールが適用されています。25年以上経過したクラシックカーは一般的には状態が心配で、個体も少ないですが、耐久性が高くシンプルでありながら高性能なek9は普通に残っています。
また、25年ルールの影響で、ek9の価格がさらに上昇することも考えられます。すでに国内市場では状態の良い個体が少なくなっており、フルノーマル車や低走行車はプレミアがついています。北米市場では日本のスポーツカーに対する需要が高く、高額でも購入を希望するユーザーが多いため、今後さらに買取価格が上昇する可能性があります。
一方で、日本国内のek9オーナーにとっては、海外流出の増加がデメリットになることもあります。部品の供給が限られる中で、国内に現存するek9の数が減ると、メンテナンス用のパーツが手に入りにくくなる可能性があるのです。特に、純正部品の供給が終了している場合、リプロダクション(再生産)や社外パーツへの依存が増え、維持コストが高騰する恐れがあります。
このように、25年ルールの適用によってek9の海外需要は今後ますます拡大し、北米市場を中心に取引価格が上昇していくことが予想されます。一方で、日本国内での流通台数が減少することで、ek9を維持する難易度が上がる可能性もあるため、オーナーは今後の市場動向に注意を払う必要があるでしょう。
ek9はなぜ人気?購入から維持費まで解説


- 専門店での購入と中古市場の探し方
- ミッションオーバーホールの費用はいくら?
- 高額買取が期待できる買取相場とは
- 人気カラーとその希少性について
- 維持費と税金はどのくらいかかる?
- オーナーの年齢層と楽しみ方の変化
- 知っておきたいEK9の弱点と対策
専門店での購入と中古市場の探し方


シビックタイプR ek9を購入する際、最も重要なのは「信頼できる販売店を選ぶこと」です。ek9は生産終了から20年以上が経過しており、中古市場に出回っている車両は走行距離が長いものや改造が施されているものが多いのが現状です。そのため、状態の良い個体を見つけるためには、専門店を利用するのが最も確実な方法といえます。
まず、ek9を専門に扱う中古車販売店を探しましょう。こうした専門店では、ek9の特徴を熟知したスタッフが在籍しているため、車両の状態を正確に見極め、適切な整備を施したうえで販売しています。また、購入後のアフターサポートも充実していることが多く、メンテナンスや部品供給についての相談もしやすいというメリットがあります。
次に、一般の中古車市場で探す方法もあります。カーセンサーやグーネットといった中古車情報サイトを活用すれば、全国のek9の在庫を簡単に検索できます。ただし、個体ごとの状態が大きく異なるため、安さだけで判断するのは危険です。購入前に車両の修復歴や走行距離、エンジンやミッションの状態などをしっかり確認し、可能であれば現車確認を行うことをおすすめします。



オークションや個人売買でも購入できるけれど、初心者にはおすすめしないわ。トラブル防止のためにも、これらの買い方をする場合は専門家に同行してもらうのがベターね。
このように、ek9の購入方法にはさまざまな選択肢がありますが、できるだけ専門店を利用し、車両の状態をよく確認したうえで購入することが重要です。信頼できる販売店を選ぶことで、購入後のトラブルを回避し、安心してek9ライフを楽しむことができるでしょう。
ミッションオーバーホールの費用はいくら?


シビックタイプR ek9を長く乗り続けるうえで、避けて通れないのが「ミッションのオーバーホール」です。ek9は高回転型のB16Bエンジンを搭載しており、走行中に頻繁に高回転域を使用するため、ミッションへの負荷が大きくなりやすい車種です。そのため、一定の走行距離を超えた場合や、異音やギアの入りに違和感を感じた際には、オーバーホールを検討する必要があります。
では、ミッションオーバーホールの費用はどのくらいかかるのでしょうか。一般的に、ek9のミッションオーバーホールには以下のような費用が発生します。
- 基本的なオーバーホール(シンクロ交換含む):20万円~30万円
- ギアやベアリングの交換を伴う場合:30万円~50万円
- LSD(リミテッドスリップデフ)交換を含むフルオーバーホール:50万円以上
このように、作業内容によって費用は大きく変わります。特に、シンクロやベアリングの劣化は高回転域でのシフトチェンジを頻繁に行うek9の持病ともいえるため、オーバーホール時にはしっかりと交換することが推奨されます。



工場の選択については、純正部品の供給や調整方法の知識が豊富なホンダ車のミッションを専門的に扱う工場がおすすめよ。違う場合でも最低限、ホンダ車取扱の実績は確認してね。
このように、ek9のミッションオーバーホールは決して安い作業ではありませんが、適切にメンテナンスすることで、車のパフォーマンスを長く維持することができます。特に、サーキット走行や峠道を頻繁に楽しむ場合には、早めのメンテナンスを心がけることが重要です。
高額買取が期待できる買取相場とは


近年、シビックタイプR ek9の買取相場は高騰しており、状態の良い個体であれば数百万円の査定がつくことも珍しくありません。では、なぜek9はここまで高額買取が期待できるのでしょうか。
まず、大きな要因として「生産台数の少なさ」が挙げられます。ek9は1997年から2001年の間に生産されたモデルであり、すでに20年以上が経過しています。そのため、フルノーマルの個体や低走行車両は市場にほとんど残っておらず、希少価値が非常に高まっています。
次に、「海外需要の増加」も影響しています。特にアメリカでは「25年ルール」によって、日本のスポーツカーが合法的に輸入できるようになりつつあります。ek9もその対象となるため、今後さらに北米市場での需要が高まり、国内市場でも買取価格が上昇する可能性があります。
では、具体的な買取相場を見てみましょう。
- 過走行・改造多数の個体:100万円~150万円
- 走行距離10万km以下・一部改造あり:150万円~250万円
- フルノーマル・低走行(5万km以下):250万円~400万円
- ワンオーナー・修復歴なし・極上車:400万円以上
このように、車両の状態によって大きな価格差があるのが特徴です。特にフルノーマル車は希少性が高く、プレミアがつきやすいため、高額査定が期待できます。



クラシックカーは言い方を変えれば「古い車」です。ek9の価値がわからないまたは関係ない所で売却しても良い買取額は期待できません。



JDM車を扱う買取業者に依頼するのがベストね。複数に依頼して比較することも忘れずに。
このように、ek9の買取相場は市場の動向によって変動しますが、希少価値の高さと海外需要の増加により、今後も高値での取引が続く可能性が高いでしょう。
人気カラーとその希少性について


シビックタイプR ek9の人気カラーについて語る際に、最も代表的な色として挙げられるのがチャンピオンシップホワイトです。このカラーは、ホンダのモータースポーツにおける象徴的な色であり、歴代のタイプRにも採用されてきました。チャンピオンシップホワイトのek9は特に人気が高く、市場においても他のカラーより高値で取引される傾向があります。
チャンピオンシップホワイトが特別視される理由には、ホンダのレーシングヒストリーが深く関係しています。もともとこの色は、ホンダが1960年代のF1に参戦していた際のマシンに採用されていたもので、伝統と誇りを象徴するカラーとなっています。ek9のデビュー時も、この特別なカラーが標準設定として用意され、多くのオーナーが選択しました。
しかし、ek9にはチャンピオンシップホワイト以外にもいくつかのカラーが存在します。例えば、サンライトイエローは非常に希少なカラーの一つであり、販売台数が限られていたため、中古市場ではほとんど見かけることがありません。この色は明るくスポーティな印象を与え、他のカラーとは一線を画す存在感があります。その希少性から、サンライトイエローのek9はコレクターズアイテムとしても価値が高まりつつあります。



定番のチャンピオンシップホワイト以外のカラーは希少価値が高いわ。でもその反面、修理の価格も高騰するわね。
このように、ek9のカラーによって市場価値は大きく異なり、チャンピオンシップホワイトが最も一般的である一方で、サンライトイエローやブラックなどの希少色はプレミア価格がつくことが多くなっています。ek9を購入する際は、ボディカラーによって価格が変動することを考慮し、自分の好みと市場価値のバランスを考えて選択することが重要です。
維持費と税金はどのくらいかかる?


シビックタイプR ek9を所有するうえで、維持費と税金の負担は避けられない要素です。20年以上前の車であるため、新しい車と比べてメンテナンスの頻度が高く、パーツ交換などの費用がかかることを考慮する必要があります。ここでは、ek9を維持するためにかかる代表的な費用について詳しく見ていきます。
まず、自動車税についてですが、ek9の排気量は1.6Lであるため、通常の自動車税額は39,500円(2024年時点)となります。しかし、ek9はすでに13年以上経過した車両であるため、15%の重課税が適用され、実際の税額は45,400円となります。この点は、古い車を維持する上でのデメリットの一つといえるでしょう。
次に、燃料費について考えてみましょう。ek9はハイオク仕様のVTECエンジンを搭載しており、カタログ燃費は13.6km/L(10・15モード)とされています。しかし、実際に街乗りや峠走行などをすると、燃費は7~10km/L程度になることが多く、特にVTECを多用すると燃費がさらに悪化します。年間走行距離を10,000kmと仮定し、ハイオクガソリンの価格を180円/Lとすると、燃料費は約18万円かかる計算になります。



燃料費については、カタログ燃費は13.6km(10・15モード)。実際の燃費は7-10km程度です。年間1万km走るとして、ハイオクが180円と仮定する場合、年間の燃料代は約18万円になります。



車検費用に関しては、消耗部品の交換などで追加整備が必要になる場合が多いから、そこのコストも考慮する必要があるわね。
また、オイル交換や消耗品の交換費用も無視できません。エンジンオイルは5,000kmごとに交換するのが理想とされ、スポーツ走行をする場合は3,000kmごとに交換するのが推奨されます。高品質なオイルを使用した場合、1回のオイル交換に8,000円~12,000円ほどかかるため、年間で3万円~4万円程度の費用が必要になるでしょう。
タイヤについても、ek9は15インチのサイズが標準装備されており、国産のスポーツタイヤを選んだ場合、1セット(4本)で10万円前後のコストがかかります。安価なタイヤを選ぶことも可能ですが、グリップ性能が重要なスポーツカーでは、安全性を考慮するとある程度のグレードのタイヤを選ぶことが推奨されます。



任意保険については、比較的高めになるわ。安全や環境に関する機能が少ない古い車の宿命ね。また、20代などの若年層の場合、スポーツカー特有の保険料になるので、どうしても高くなるわね。
総合的に見ると、ek9の年間維持費は最低でも30万円~50万円ほどかかると考えられます。特に、古い車であるため予期せぬ故障や部品交換の必要が出てくる可能性が高く、余裕を持った予算計画を立てることが求められます。それでも、ek9の魅力的な走行性能やスポーツカーとしての価値を考えれば、それに見合う満足感を得られる一台といえるでしょう。
オーナーの年齢層と楽しみ方の変化


シビックタイプR ek9のオーナー層は、登場当初と現在とでは大きく変化しています。1997年の発売当初、ek9は比較的手の届きやすい価格帯のホットハッチであり、特に20代から30代の若いスポーツカーファンを中心に支持されていました。当時のオーナーたちは、峠やサーキットでのスポーツ走行を楽しむ目的で購入し、チューニングやカスタムが盛んに行われていたのが特徴です。



現在ではek9の価格が高騰して手軽に入手は難しくなっています。30代以上の世代で、当時新車で買えなかった人たちが若い頃の憧れの車として購入するケースが増えており、以前のような過激なチューニングではなくオリジナルの状態を維持しながら大切に乗るオーナーが多いようです。
また、近年では旧車としての価値が見直され、レストアやフルオーバーホールを行い、できるだけ新車当時の状態に近づけるという動きも増えてきました。特に、フルノーマルのek9は希少価値が高く、国内外のコレクターからの需要が高まっています。以前のように「走りのためのクルマ」として扱われるだけでなく、「歴史的価値のあるモデル」として丁寧に保存する動きが広まっているのも、現在のek9オーナーの特徴といえるでしょう。
一方で、20代の若いオーナーも存在しますが、その多くは中古車市場で比較的安価な個体を購入し、自分なりのカスタムを加えて楽しむスタイルが一般的です。特に、当時の走り屋文化を継承するような改造を施し、峠道やスポーツ走行を楽しむ若年層も一定数います。しかし、部品供給の問題や車両価格の高騰により、若年層がek9を手に入れることは以前よりも難しくなっているのが現実です。
このように、ek9のオーナー層はかつての若者中心から、ミドル層やコレクター層へとシフトしてきています。それに伴い、楽しみ方も変化しており、「走りを楽しむ」だけでなく「大切に維持する」「歴史的価値を見出す」といった方向へ移りつつあるのが現在のek9オーナーの特徴といえるでしょう。
知っておきたいEK9の弱点と対策


シビックタイプR ek9は、魅力的なスポーツカーである一方で、長年の使用による弱点やトラブルが存在します。特に、20年以上が経過していることを考えると、現代の車と比べて維持管理に気を使う必要があります。ここでは、ek9の代表的な弱点とその対策について詳しく解説します。
1. ミッションのシンクロ摩耗
ek9に搭載されているB16Bエンジンは高回転型のため、ミッションにかかる負担が大きく、シンクロナイザーリング(ギアの回転を合わせる部品)が摩耗しやすいという欠点があります。特に、2速や3速へのシフト時に引っかかる感触や異音が発生する場合、シンクロの摩耗が進行している可能性があります。
対策:ミッションオイルを定期的に交換する(推奨: 5,000kmごと)
シフト操作を丁寧に行い、無理なシフトチェンジを避ける
シンクロの摩耗が進行した場合は、ミッションオーバーホール(費用: 約20万円~50万円)を検討する
2. ボディ剛性の低下とサスペンションの劣化
ek9は軽量化を徹底したモデルであるため、ボディ剛性が現代の車と比べると低く、長年の使用によって歪みやきしみが生じることがあります。また、サスペンションのブッシュやダンパーも経年劣化するため、乗り心地の悪化やコーナリング性能の低下が見られることがあります。
対策:シャシー補強パーツ(ストラットタワーバー、フロアバーなど)を装着することで剛性を向上させる
サスペンションのブッシュ類を新品に交換する(費用: 10万円~20万円)
ダンパーを社外品や純正形状のリフレッシュ品に交換する(費用: 15万円~30万円)
3. 錆(サビ)の発生
ek9の車体は比較的錆びやすい傾向にあり、特にリアフェンダーやドア下部、フロア下などが腐食しやすいポイントです。これは、車両の設計上の問題ではなく、長年の経年変化によるものですが、放置すると穴が開いたり、修理費用がかさんだりするリスクがあります。
対策:定期的に車体の下回りをチェックし、防錆塗装を施す
冬場や降雪地域では、融雪剤による腐食を防ぐためにこまめに洗車する
すでに錆が発生している場合は、板金修理(費用: 約5万円~15万円)を行い、進行を防ぐ
4. 純正部品の供給減少
ホンダの純正部品は生産終了から一定期間が経過すると供給が停止するため、ek9の一部の純正パーツはすでに入手困難になっています。特に、内装パーツやエンジン周りの一部部品はメーカー在庫がなくなりつつあり、今後の維持がさらに難しくなる可能性があります。
対策:早めに交換が必要な純正部品を確保しておく
社外品やリプロダクション(再生産品)を活用する
海外のJDMパーツショップやオークションサイトを利用して入手する
このように、ek9にはいくつかの弱点が存在しますが、適切な対策を講じることで長く乗り続けることが可能です。今後も価値が高まり続けるモデルであるため、しっかりとメンテナンスを行い、その魅力を存分に楽しんでいきましょう。
ek9がなぜ人気を集め続けるのか
今回のポイントを以下にまとめます。
- 軽量ボディにより加速性能とコーナリング性能が優れている
- 高回転型VTECエンジンがNAエンジンならではの爽快な走りを生む
- 生産台数が少なく、希少性が高いため市場価値が上昇している
- 90年代のスポーツカーブームの中で、手頃な価格で高性能だった
- イニシャルDに登場し、走り屋文化とともに知名度が広がった
- 専門店での流通が多く、状態の良い個体を探しやすい
- ミッションのオーバーホール費用は高額だが、維持すれば長く乗れる
- 買取市場では低走行・ノーマル車両にプレミア価格がついている
- チャンピオンシップホワイトが定番人気で、希少色はさらに高値で取引される
- 維持費や税金は高めだが、スポーツカーとしては手の届きやすい部類に入る
- オーナー層は当時の若者からミドル世代へと移り、保存目的の購入も増えている
- 経年劣化によるボディ剛性の低下や錆びが発生しやすく、定期的なメンテナンスが必要
- 純正部品の供給が減少しており、リプロ品や社外品の活用が求められる
- 走る楽しさとコレクターズアイテムとしての価値が両立した名車といえる